(株)カターレ富山 FY2022第1四半期 業績報告について

 この度、企業のガバナンス強化・透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績および今後の見通しについて、その要約をご報告いたします。

(株)カターレ富山 FY2022第1四半期 業績報告について

(株)カターレ富山 代表取締役社長
左伴 繁雄

 日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、今年度第1四半期の業績及び今後の見通しについてまとまりましたので、その要約をご報告させていただきます。
 今年度第1四半期業績全体としては、昨年度同時期に対し増収減益となりました。以下に昨年度対比による収益、費用の内訳記載を致します。

 収益全体としては、昨年度比+5百万円(伸長率101%)となる389百万円と増収で推移しております。主な増減収項目は以下の通りです。
 ・シーズンパス販売数増加に伴う入場料収入増(昨対+4百万円/伸長率129%)
 ・ユニフォーム販売数増加およびトレーニングウェアの新規販売に伴う物販収入増(同+6百万円/同167%)
 ・ファンクラブ会員数増加に伴うファンクラブ収入増(同+2百万円/同129%)
 ・違約金収入(2選手)増を主としたその他収入増(同+1百万円/同107%)
 ・減額(18件)離脱(26件)既存スポンサー継続交渉中(60件)新規(69件)増額(65件)となっているスポンサー等収入減(同▲10百万円/同97%)
 尚、スポンサー等収入は、4月以降も既存スポンサーとの継続交渉を進め、現時点で残り交渉法人は11件、成約ベースでの積上げ額が377百万円と、既に昨年度実績比93%まで織り込んできております。

 一方、費用全体としては、昨年度比+54百万円(伸長率133%)となる217百万円となりました。主な増減項目は以下の通りです。
 ・J2復帰に向けたチーム強化に伴う人件費増(昨対+23百万円/伸長率148%)、運営経費増(昨対+14百万円/伸長率158%)
 ・スクール、アカデミーの基盤強化に伴う人件費増(同+5百万円/同138%)
 ・物販等収益増加に伴う諸経費増(同+10百万円/同140%)内訳は、ファンクラブ運営費(同+2百万円/同167%)、販売費(同+4百万円/同127%)、グッズ製作費(同+4百万円/同157%)
 ・収益向上に向けた人員増を含むフロント体制強化に伴う一般管理費増(同+1百万円/同102%)
 ・ホームゲームでの高負荷勤務抑制を目的とした外部委託に伴う試合関連経費増(同+1百万円/同120%)

 以上により今年度第1四半期営業損益は、昨年度比▲49百万円となる172百万円となりました。今シーズンはJ2から4クラブが降格し、かつてない過酷な昇格争いが予想されることから、最重要課題の「J2復帰」に必要な強化費(トップチーム人件費+運営費)を確保するため、承認予算は▲60百万円(収益729百万円/費用789百万円)の赤字損益としておりますので、第1四半期営業損益はその範囲内にあり、計画通り推移しているものと思料しております。

なお、今後の見通しにつきまして、スポンサー料収入の面ではJリーグ58クラブ中、唯一空いている胸スポンサーの獲得、県民クラブ支援の総称ONETOYAMA(ユニフォーム背中/目標1億円:現在0.2億円)の二大ミッションを達成しつつ、堅調な入場料、物販の更なる上積みを図ることで、先ずは期中での赤字圧縮に努めてまいります。

 最後に、一昨日、天皇杯で対戦したヴィッセル神戸は、弊社の10倍を優に超えるトップラインで事業運営を行っております。試合結果は、残り2分で逆転を許し、2-3と惜敗いたしましたが、選手層の厚さや個々の技術レベルの違いが、その2分間に凝縮されておりました。神戸に限らず、上位カテゴリーには弊社を遥かに凌ぐサイズのクラブが多数存在しており、天皇杯のようなカテゴリーレスのトーナメントでマッチアップするたびに、その隔たりを痛切に感じております。

 一方で、ハードワークを厭わない弊社の選手やコーチングスタッフ、私のもとで目標達成に腐心している社員、スクールコーチの頑張りを見るにつけ、人的パフォーマンスはさほどの隔たりを感じないということも複数クラブを経営してきた者としての正直な実感です。ならばホームタウンの皆様のみならず、弊社で働くすべての同志を含め、トップチームの躍進だけでなく、弊社が注いでいる社会貢献活動(Kataller the Utopia)をさらに推進していくことで、財力・貯蓄力を誇る富山県、法人・個人の皆様の認知・共感をさらに高め、北陸を代表するプロスポーツクラブのあるべきサイズと結果を求めてまいります。

以 上

FY2022 第1四半期決算報告書