【速報】FY2022通期決算について 

この度、弊社取締役会においてFY2022通期決算が承認されましたので、様々な分野でのガバナンス強化ならびに企業の透明性向上の一環として、その要約をご報告させていただきます。なお、FY2022通期決算につきましては、2023年4月20日に予定されている株主総会の承認を経て、Jリーグに提出いたします。

【速報】FY2022通期決算について

 昨日開催されました弊社取締役会にて、第16期(2022年度)決算内容が承認されましたので、以下にご報告申し上げます。

 収益は、スポンサー/アカデミー/物販収入がJ3降格後最高値を記録した他、全課目にわたり昨年度以上の収益を上げ、降格後最高値となる計677百万円(昨年度比+50百万円)となりました。一方、費用は、J2復帰を最優先としたトップチーム人件費及び運営経費増や、社員の高負荷軽減に資する試合関連経費増、協賛バーターによる新聞広告や集客対策に供する販売費増により計837百万円(昨年度比+215百万円)となりました。結果、最終損益は▲160百万円(昨年度比▲165百万円)となりました。これに営業外損益を加えた当期純損失は▲153百万円の増収減益となりました。

 また、当初策定した予算は、J2復帰に足るトップチーム人件費を全ては賄わない▲60百万円の赤字計画としておりましたが、その予算に対しても100百万円の悪化損益となっております。主な悪化要因として、収益面では、4,000名を想定していた入場者数が3,000名を割り込んでしまったことによる入場料収入及び入場者数の目標未達による物販収入の未達、コロナ禍によるスクール人員目標未達や遠征取り止めによる収益減によるアカデミー収入の未達等により、予算比▲52百万円の損益悪化となりました。また費用面では、予算外で獲得した選手によるトップチーム人件費の目標未達、並びに前述した要因による試合関連経費、販売費の目標未達等により、予算比+48百万円の損益悪化となり、収益費用計で対予算比▲100百万円の悪化となっております。

なお、当期末の純資産は昨年度実施した第三者割当増資を反映した上で、37百万円となっております。

昨年度は、「J2復帰を最優先のためには赤字も辞さず」の方針でスタートいたしました。そうした中で、集客予測に大きな見誤りがあったこと、コロナ禍による収益影響算定に甘さがあったこと、想定を超えたフロント高負荷対策に踏み切らざるを得なかったこと、予算を超えたチーム編成にしたこと、その全てに於いて責任を痛感しております。但し、この高い目標がなければ、過去数年来横這いを続けていたJ2復帰の確率が低いトップラインを2期連続で押し上げることはできなかったとも思料しております。チームだけでなく、会社として当該カテゴリーで上位につけ、上位カテゴリーでも一定の戦闘力を保持していくためには、避けて通れない試練と捉え、チーム、フロントともども今シーズンを戦って参ります。

 今期は、J2復帰を目指しつつ、加えて2期連続の赤字を回避することも第一義に、チーム人件費減を最低限に抑えながら、背伸びをせず過年度の売上伸長率を踏まえた収益予算と、聖域を設けないコスト削減による費用予算を策定し、収支イーブンの予算といたしました。本予算とJ2復帰の必達を期して、「昨年度切らせた肉と引き換えに今年度骨を断つ」の気概で臨んで参りますので、どうか引き続きのご高配、そしてご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

株式会社カターレ富山
取締役社長 左伴繁雄