第18回定時株主総会および役員人事等のお知らせ

このたびカターレ富山では、2025年4月23日(水)に行われた第18回定時株主総会において下記3議案が原案どおり決議され、株主総会終了後の取締役会において、役員人事が決定しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

第18回定時株主総会および役員人事等のお知らせ

■定時株主総会の決議事項
1.第18期決算(2024.2.1~2025.1.31)について
当期の営業収益は、ルヴァンカップ4試合、プレーオフ2試合により入場料収入(141百万円)と物販収入(103百万円)の個人消費に支えられ、クラブ記録となる合計919百万円(前年度実績:786百万円、伸長率:117%)の増収となりました。
一方、営業原価、販売費及び一般管理費の合計は917百万円(前年度実績:822百万円、同112%)となり、営業利益は1百万円となりました。
これに営業外収益2百万円、法人税等1百万円を加減算し、当期純利益は2百万円(前年度実績:▲36百万円)となり、前年度と比較して増収増益となりました。

2.取締役12名の選任(任期満了による)
[再任] 代表取締役会長 久和  進 (北陸電力㈱ 相談役)
[再任] 代表取締役社長 左伴 繁雄 (常勤) 
[再任] 取締役 小林 聖子 (YKK㈱副社長 黒部事業所長)
[再任] 取締役 西田 𠮷輝 (㈱ゴールドウイン 取締役相談役)
[再任] 取締役 石﨑 大善 (㈱アイザック 代表取締役社長)
[再任] 取締役 井辻 秀剛 (北陸コカ・コーラボトリング㈱ 代表取締役社長)
[再任] 取締役 織田 浩之 (㈱北日本新聞社 常務取締役 経営企画・DX・読者担当・経営企画局長)
[再任] 取締役 新田洋太朗 (日本海ガス絆ホールディングス㈱ 代表取締役社長)
[再任] 取締役 森藤 正浩 (正栄産業㈱ 代表取締役社長)
[再任] 取締役 廣田 大輔 (十全化学㈱ 取締役社長)
[再任] 取締役 眞門 聡明 (㈱インテック 代表取締役 副社長執行役員取締役専務執行役員)
[再任] 取締役 長瀬 賢一  (富山地方鉄道㈱ 取締役)
【新任】 取締役 齋藤 徳宏 (常勤)

3.役員報酬設定額の変更について
常勤取締役1名の増員に伴い、役員報酬が現行の役員報酬設定額が超過することから、定款第25条報酬等の定めに従い、次のとおり役員報酬設定額を変更する。
【現  行】月額100万円以内
【変更後】月額300万円以内 

代表続投を受けた所信表明

 日頃より熱いご支援を賜り厚く御礼申し上げます。昨日開催されました定時株主総会、取締役会にて、カターレ富山第18期決算並びに役員人事が承認されましたことをご報告させていただきます。
 私の方からは昨年度業績、役員人事についての所見および代表続投に際しての所信について述べさせていただきます。

【FY2024業績】
 総収益、スポンサー収入、入場料収入、物販収入、アカデミー収入いずれも過去最高をマークしたことは、ご支援いただいた皆様のご厚意の賜物として深く感謝申し上げる次第です。特に増収の殆どを形成したのは、入場料収入と物販収入であり、個人の皆様が成長の牽引役となっていただきました。一般的にカテゴリーの低いクラブは、個人より法人が増収を牽引するものですが、昨年度に限ってはルヴァンカップでの躍進、プレーオフ効果も相まって個人の皆様が会社のサイズアップに貢献してくれました。重ねて御礼申し上げます。
 また、期初1.8百万円と危険水域にあった純資産も、当該年度内に実施した第三者割当増資により、新たに8社の株主、既存1社から資金調達を行ったことで、47百万円まで回復いたしました。
 私が赴任する直前の2020年度収益は5.5億円でした。そして昨年度が9.2億円とこの4年間で162%の大幅な伸長となりました。これは富山のポテンシャルと社員の努力に他ならないと、ここで代表を務める者としてこの上ない誇りと思っています。

【役員人事】
 私を含む現体制の全員再任が承認されたことに安堵しています。これまでの成長を支えていただいた現体制の継続で、新たなチャレンジをして参る所存です。
 そして新しい取締役として齋藤徳宏氏を迎え入れました。北陸電力より2018年に弊社へ加入し、経営全般にわたり私の補佐役として優れた手腕を発揮しており、適任と判断いたしました。また、私を富山に呼んだ仕掛人としても皆様に知りおいていただければと思います。

【所信】
 3期目の代表を仰せつかりました。私が代表をやる限りに於いてはあくまでも「ここにカターレがあってよかった」と誰もが思っていただけるクラブ作りを目指します。特にトップチームについては、富山の豊かな財力と強い郷土愛を踏まえれば、トップカテゴリーで活躍することを第一義としなければなりません。そうした信念から今年度は「J1に上がるための準備イヤー」とシーズンスタートから申し上げてきました。
 J2復帰を決めた12月7日も、11年ぶりの復帰の喜びより、J2をどう戦いJ1にどう上げていくかという使命感の重さが勝っていたことを、今でもよく覚えています。そこをよくよく踏まえながら今期手をつけるべきことは当面以下を考えています。
① 三原則(走力、球際、切替)、アグレッシブで最後まで諦めない現状のハードワークサッカーのレベルアップによる一桁順位の奪取
② クラブ生え抜きJリーガー創出のためのアカデミー投資
③ J2他クラブの興行、スポンサー、物販、アカデミー財力の相対化による立ち位置の把握
④ 上記から浮かび上がる、チケット、スポンサーの低単価体質の改善
⑤ 経営管理領域の見える化、数値化と、クラブブランド浸透のための発信力の継続
⑥ 2026年度より切り替わる秋春シーズン制への円滑な移行(ファンサポーター/株主/スポンサー/行政への十分な継続説明、決算時期変更を含む財務/スポンサー契約/選手契約/新卒採用等への対応)

 最後に、現在トップチームは第10節終了時点で、3勝3分4敗、勝点12の11位という成績です。昨年同節が勝点14の9位であったこと、ルヴァンカップでの勝ち残りを踏まえれば、カテゴリーを上げた中ではまずまずのステータスと思料しています。元々がJ2を20番目からスタートしたクラブです。J3時代と同じように勝点を積み上げることはJ3時代より困難です。そうした認識もお含みいただきながら、どうか変わらぬ応援をよろしくお願い申し上げます。

株式会社 カターレ富山
代表取締役社長
左伴 繁雄