【速報】FY2021通期決算について
日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。弊社取締役会においてFY2021通期決算が承認されましたので、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、その要約をご報告させていただきます。なお、FY2021通期決算につきましては、2022年4月21日に予定されている株主総会の承認を経て、Jリーグに提出いたします。
決算全体としましては、昨年度実績に対し増収減益、昨年7月に公表した上方修正予算に対し、ほぼ計画通りとなりました。また、収益はJ3降格以降最高値となりました。以下に昨年度対比による収益、費用の内訳を記載致します。
収益全体としては、昨年度比+79百万円(伸長率114%)となる627百万円の増収となりました。 特に法人協賛を主とした営業努力に加え、FY2020の入場料、物販、アカデミーは、コロナによる試合や活動中止との相対から大幅増収となりました。主な増収項目は以下の通りです。
・ホームゲーム平均入場者数が倍増(1,217→2,780名/試合)した入場料収入増(昨対+10百万円/伸長率145%)、及びサマー限定ユニフォーム等のヒット商品や入場者増に伴う物販収入増(同+16百万円/同176%:J3降格以降最高値)
・スクール、アカデミーのフル稼働に伴うアカデミー収入増(同+19百万円/同137%)
・違約金収入(2選手)増を主としたその他収入増(同+6百万円/同121%)
・6月より実施したJ2復帰祈願スポンサー(目標額20百万円達成:8月)及び好調な新規スポンサー獲得によるスポンサー等収入増(同+27百万円/同107%:J3降格以降最高値)
一方、費用全体としては、昨年度比+124百万円(伸長率125%)となる623百万円となりました。費用増は、当初想定どおり赤字損益を出さない範囲を睨みながら、主にJ2復帰に向けた選手補強(3名)を含む戦闘力強化、会社規模拡大に必要なスタッフ増員(2名)を含む待遇改善、物販/スポンサー等収益増や試合/アカデミー開催に伴う原価増となっております。主な増加項目は以下の通りです。
・J2復帰に向けた選手補強及び勝利給倍増に伴う選手人件費増(昨対+59百万円/伸長率133%)
・リーグ通常開催に伴う試合関連経費、トップチーム運営経費、物販/スポンサー等原価増(同+34百万円/同120%)
・スクール、アカデミーのフル稼働に伴う運営経費増(同+13百万円/同159%)
・会社規模拡大に向けた営業/広報社員増員を含むフロント体制強化に伴う一般管理費増(同+18百万円/ 同116%)
以上により営業損益は、4百万円(昨対▲45百万円/伸長率8%)となり、これに営業外損益を加えた当期純利益は6百万円(同▲51百万円/同11%)となりました。昨年度は、営業損益が+49百万円と大幅黒字となりましたが、今年度は、昨年度収益を大幅に過達(+79百万円)させつつ、過達原資及び損益増分を「J2復帰及び会社規模拡大に備えた投資に振り向けさせていただく」方針に沿った計画どおりの着地となりました。
なお、来期FY2022予算につきましては、最重要課題の「J2復帰」に必要な強化費を確保するため、事業規模は、過去最高の770百万円とし、引き続き経営のサイズアップを図ることと致しました。
加えて、高齢者や障がい者の皆さんに元気や喜びをお届けする事業、立派な富山人を育てる青少年の育成活動にも投資を行い、地域の皆様から「ここ富山県に住んでいて良かった」と喜んでいただけるクラブ運営に努めて参る所存です。
最後に、本決算は昨年私が代表に就任して最初に行った「既存予算の上方修正」に対し、収益も費用も損益も全て±2百万円以内となっております。私が経営で大事にしていることは、「公約を果たす」「精度ある先見力」です。この2点に於いて、昨年度のカターレ富山は成長軌道のラインに乗った法人と判断いたしました。その軌跡にブレが生じないよう、引き続き厳しくオペレーションをして参ります。
株式会社カターレ富山
代表取締役社長 左伴繁雄