2020年11月9日(月)、ゴールドウイン テック・ラボ(富山県小矢部市清沢230)にて、今後のユニフォーム開発を目的に、3Dスキャンを利用して、選手の体型測定を実施しました。武颯選手、大谷駿斗選手、末木裕也選手、松澤彰選手、宮城天選手、田中勘太選手、滝裕太選手、齋藤和希選手、池髙暢希選手の9名が参加しました。
ゴールドウイン テック・ラボはカターレ富山のトップパートナーである株式会社ゴールドウイン様が2017年11月に最先端技術を駆使してスポーツウエアの研究開発を強化する為に開設した施設です。
これまでカターレ富山は、2008年にJFLへ参入してからずっとGOLDWINのユニフォームを着用して戦ってきましたが、テック・ラボでのウェア開発に携わるのは初めてになります。
今回行った内容は以下になります。
①アンケート
まずは、運動・生活習慣に関してのアンケートを行いました。プロサッカー選手のバックグラウンドを知ることで、その他の競技の選手と比較したり、データを蓄積することで、新たな可能性を探る補助データになります。
②ポイントシール
測定前にパンツのみに着替えて、ポイントとなるマーカーシールを貼ります。
このシールを貼ることでスキャンデータにポイントが表示されて各部を計測する目印になります。
③3Dスキャン
2種類の3Dスキャンで立体的な形状計測を行います。スキャンしたデータはすぐにパソコンへ転送されます。
データは360度の視点から体の形状を確認することが出来ます。バストやウエストだけでなく体のあらゆる部位のサイズを測ることが出来たり、筋肉の形が分かります。これをもとに三次元CAD等を用いたパターン設計が行われます。
④InBody
体重、筋肉量、体脂肪量を測定します。
部位別での筋肉量や体脂肪量などが細かく分かります。こちらもデータを蓄積することでサッカー選手の筋肉量と体脂肪量のバランスから、一般人や他の競技者との違いを調べることが出来ます。
サッカー選手は普通の人の体型と違う為、今回の測定で選手向けにウェアを作る場合、どういったパンツラインが動きやすく、ビジュアルが良く見えるかなど、今後の開発に向けたデータをとることが出来ました。
武颯選手「今回の測定で思った以上に自分の体の太さに気づきました。自分だけじゃなく何人かの選手のデータを取ることでより品質の高いユニフォームが出来ると思うので、開発に携わることは継続してやっていきたい。」
齋藤和希選手「あんな数秒で自分の体のサイズを知れるのは凄い時代だと思いました。ここまで細かく測ったのは初めてです。ゴールキーパーはフィールドプレイヤーより上半身を使うことが多いので、今回の測定でより動きやすいウェアが開発されると嬉しいです。」
計測が終了した後は提供していただいているアイテムの使用感や要望を選手から直接制作担当者に伝えるミーティングを行いました。
さらにゴールドウイン テック・ラボの施設案内や研究内容を紹介していただき、最新の技術を前に選手からも驚きの声が上がっていました。
最後にいつもユニフォームを制作していただいている皆様に選手からサイン入りユニフォームをプレゼントしました。
株式会社ゴールドウインの皆様、データ収集とウェア開発に携わらせていただきありがとうございました。