今季ホームゲーム残り8試合に向けて
日頃よりカターレ富山を応援いただき厚く御礼申し上げます。残暑厳しき折ではありますが、皆様におかれましては元気にお過ごしいただけていることと拝察申し上げます。
本日は表題にもあります通り、今季ホームゲーム残り8試合に向けて入場者目標を皆様にお知らせするとともに、その背景となる様々な想いについても共有させていただきたく、以下に記す次第です。
まず数字を語る前に、今季ホームアウエイを問わずスタジアムに参戦いただいた多くの皆様に深く感謝いたします。今季いただいている大声量で全方位からの手拍子応援は、チームに計り知れない力を与えてくれています。記憶に新しいのは先日行われたアウエイ松本戦で、一万人以上の大観衆の中、一千人近い富山サポーターの応援は一歩も引けを取らず、疲労のピークを迎える後半から終盤にかけて選手達が身体を張って戦う原動力になってくれました。この熱量ある応援のおかげで今季は、負け試合を土壇場で引き分けに持ち込んだり、相手の猛攻を際で凌ぎ切っての僅差勝利が増えています。一言で言えば、長年の課題でした「簡単には屈しない粘り」に大いに寄与しています。
この粘りは、疲れが溜まりパフォーマンスに翳りが見え始めるシーズン後半以降にこそ、現場の推進力となります。
これからの応援の凄みは、「J2復帰」に向けたファイナルピースになることだけは間違いありません。
そこを踏まえながら残り8試合の「是非とも参戦いただきたい入場者目標」を添付の通り定めさせていただきました。8試合の平均入場者数は3,725名。既に終了した11試合の平均は3,113名です。内ビッグマッチとなった松本戦を除いた場合は2,802名と過去2年の平均と大差ありません。残り8試合は約900名増員のお願いとなります。今後復帰争いがヒートアップしていくという増員要素もさることながら、別表にもある通りホームだけなら歓喜の二大要素となる勝利(勝点)も得点もトップです。成績は7勝3分1敗と、負けて寂しく帰路についた試合は一回のみです。どうか一人でも多くの皆様に、チームの後押しをしていただくとともに、ご自身でも必死に戦う選手達の勇姿やその結果生まれる勝利の歓喜を味わっていただきたく、参戦のお願いを申し上げる次第です。
さて、この目標人員にはもう一つ大事な意味があります。それはこの人員を達成して初めて今期の入場料予算を達成できるということです。昨期はJ2復帰を第一義に赤字覚悟でJ2規模の強化費を充当いたしました。J2に戻れば赤字回収の目処があったからです。が現実はそうはならず残ったのは1.6億円の赤字でした。今期はその赤字を1億円の増収と0.6億円のコストカットで強化費を何とか維持しています。これはフロントにとって大変厳しい計画であり、社員の疲弊度からして、ここまでストレッチできるのは今期が最後となるでしょう。言わばJ2復帰のラストトライ、背水の陣で臨んでいます。チームもフロントも持てる最大限の力で戦っていることをお含みいただき、一人でも多くの方がスタジアムにお運びいただくことで、皆様のお力添えをどうかよろしくお願い申し上げます。
クラブ創設15周年の節目に、スタジアムで新しい歴史を創って参りましょう。
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株式会社 カターレ富山
代表取締役社長
左伴 繁雄