この度、企業のガバナンス強化・透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績について、その要約をご報告いたします。
FY2024第2四半期 業績報告について
日頃よりカターレ富山をご支援いただき厚く御礼申し上げます。本日はガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、本年度第2四半期業績について、その要約を以下にご報告させていただきます。
業績全体としては、総収益648百万円(昨年同期比+74百万円/伸長率113%)、営業損益は179百万円(同+6百万円/103%)の増収増益となりました。総収益値は年度予算の81%を達成するとともに、J3降格後の2015年度以降、半期のみで第3位と大変好調な実績となりました。
この好調の背景を形成したのは、予算外としていたルヴァン・カップ2回戦以降の3試合(清水、神戸、札幌戦)での収益です。3試合での総収益は46百万円(入場料、スポットスポンサー、物販収入)、総損益は20百万円と、増収増益の牽引に大きく貢献してくれました。
総収益は前述の通り。収益の主な変動内容は以下の通りです。
・離脱減額(▲26百万円)を抑え込み、大幅な増額(+65百万円)を引き出したことに加え、予算外ルヴァン・カップ3試合で+6百万円のスポットスポンサー獲得に成功したスポンサー等収入増。(昨対比+8百万円/伸長率102%)尚、本数値はJ3降格後の2015年度以降、半期のみで第2位と健闘しています。また、契約ベースでは467百万円が見えており、予算(490百万円)達成まであと23百万円と追い込んで来ています。
・シーズンパスおよび入場料値上げに加え、予算外としていたルヴァン・カップ3試合で+33百万円の増収による入場料収入増。(同+43百万円/同216%)尚、本数値は年度予算(76百万円)を達成するとともに、J3降格後の2015年度以降、半期のみで最高値となりました。
・ユニフォーム販売が1,635枚と、半期のみで過去最高(昨年同期1,308枚)となったことに加え、予算外としていたルヴァン・ カップ3試合で+6百万円の増収による物販収入増。(同+22百万円/同166%)尚、本数値はJ3降格後の2015年度以降、半期のみで第2位と健闘しています。
一方費用全体としては、470百万円(同+68百万円/同117%)となりました。費用の主な変動内容は以下の通りです。
・ルヴァン・カップ開催を含む試合数増(5試合)による試合関連経費増(同+18百万円/同165%)
・同上にて増加したトップチーム運営経費(同+12百万円/同121%)
・トップチームトレーニングウェア更新を主とした販売費増(同+15百万円/同139%)
・販売増見合いで増加したグッズ製作費(同+21百万円/同214%)
・業務効率化を目的としたPC等備品購入による一般管理費増(同+4百万円/同106%)
以上により今年度第2四半期は、予算外としていたルヴァン・カップでのチームの躍進により、冒頭記載の通りの増収増益で締めることができた上、過去最高の業績ピッチで推移しています。またキャッシュフローも7月末で183百万円と、約2.7ヶ月分の運転資金を確保できており、年度当初に比べ一息つける水準にまで回復して来ました。これまで応援、ご支援いただいた皆様、そしてチーム、社員に感謝申し上げます。
但し、今後特段のアラートを立てながら取り組まねばならない事項もクリアになってきています。先ずは「計画通りの資金推移」です。前期末純資産1.8百万円、そして今期予算損益+6百万円とギリギリの事業運営ですから、残り期間を予算通りまたはそれ以上の実績を出して行かねばなりません。引き続き月々の予実算モニターは厳格に行っていくことは必須です。また「リーグ戦入場者数の予算キャッチアップ」も重い課題です。今期の予算入場者数3,600人/試合に対して、実績はリーグ戦だけですと3,100人/試合と昨季の3,400人をも下回っており、年間ベースで10百万円を超える収益未達という厳しい状態にあります。ルヴァン・カップを入れてやっと予算通りの3,600人/試合ですので、入場料収入増は試合数増と値上げ等による単価アップに依存した構造になっています。やはりリーグ戦のみでの入場者数を増やしていく取り組みを加速させなければならないこことは必須です。チームは開幕以来ホーム無敗を続け、天候も昨季より雨が少ない中ですので相当手強い課題と肝を据えて取り組みます。
とは言え、この3年間で会社はJ2でも十分戦える規模にまで成長してきました。その足跡は確かなものであり、更なる成長の手応えを掴んでいます。あとは残り13試合、チーム、フロント、皆様と一体となり、J2復帰を勝ち獲りましょう❗️
株式会社 カターレ富山
代表取締役社長 左伴 繁雄
FY2024第2四半期決算報告書
FY2024 KPI18