この度、企業のガバナンス強化・透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績および今後の見通しについて、その要約をご報告いたします。
(株)カターレ富山 FY2023 第1四半期業績報告について
(株)カターレ富山 代表取締役社長
左伴 繁雄
日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績及び今後の見通しについてまとまりましたので、その要約をご報告させていただきます。尚、6月1日付弊社組織改正に伴い、決算業務を行う経営企画部の組織変更、当該業務担当者の退職に伴う人事異動により発信が遅れましたことを深くお詫びいたします。
今年度第1四半期業績全体としては、年度当初に策定した予算に対して、ほぼブレークイーブンの増収(対前年同期では増収増益)となりました。以下に予算対比による収益、費用の内訳を記載致します。
収益全体としては、予算差+6百万円/予算比101%(前年同期差+34百万円/前年同期比109%)となる422百万円となりました。主な増減項目は以下の通りです。
・U13ベトナム遠征に伴うJリーグ助成金を主としたアカデミー関連収入増 予算差+5百万円/予算比138%(前年同期差+7百万円/前年同期比168%)
・スポンサー料増額法人の社数増を主としたスポンサー等収入増 同+3百万円/同101%(同+22百万円/同107%)
・ユニフォーム販売好調による物販収入増 同+1百万円/同109%(同+3百万円/同117%)
・日本財団からの環境活動助成金の廃止を主としたその他収入減 同▲2百万円/同91%(同+0.3百万円/同102%)
・レギュラー・ライト会員の未継続会員数増によるファンクラブ収入減 同▲1百万円/同89%(同▲1百万円/同91%)
一方、費用全体としては、予算差+6百万円/予算比103%(前年同期差▲16百万円/前年同期比93%)となる201百万円となりました。主な増減項目は以下の通りです。
・外国籍選手の肖像権料・仲介手数料を主としたトップチーム運営経費増 予算差+5百万円/予算比119%(前年同期差▲4百万円/前年同期比88%)
・U13ベトナム遠征に伴う旅費交通費を主としたアカデミー運営経費増 同+4百万円/同136%(同+8百万円/同222%)
・フロント部門の業務効率化に伴う一般管理費減 同▲3百万円/同93%(同▲3百万円/同93%)
・広告看板等製作コスト減少に伴う販売費減 同▲1百万円/同96%(同▲7百万円/同63%)
以上により今年度第1四半期営業損益は、予算差▲0.1百万円(予算比99.9%)となる221百万円となりました。前年度に▲1.6億円の赤字損益を計上し、今期は絶対に赤字が許されない中で「J2復帰」を達成する極めて難易度の高い経営の舵取りが求められておりますが、上記の通り第1四半期決算は計画通りに進捗しており、トップチームも6月4日のホーム讃岐戦を快勝し、第12節を終えた時点で単独首位と好位置につけております。
しかしながら、直近2試合の観客数が予算としている3,200人を下回っていること、スポンサー料等収入は、目標5億円まで残り1.6億円(直近見込みベース:残り56百万円)を積み上げなければならないこと等、今後の見通しを左右するリスクが内在しております。入場料収入については、チームが現在継続中のホーム無敗を更新していくことに加え、勝敗に関わらず最後まで相手を上回るハードワークに拘ること、フロントも含めて県民と直接触れ合う機会をさらに増やすこと、そして、その努力を漏らさず丁寧に発信し続けることで予算のキャッチアップに努めます。さらには15周年記念事業による記念ユニフォームを中心とした物販増収やイベント増収を図ってまいります。また、スポンサー料等収入については、高額のユニフォームスポンサーが完売に至っていることから、当面は目標37百万円の1/3で留まっているONETOYAMA営業を最優先に、花火や団扇といった季節の商材もご用意して、引き続き「全員全力営業」をかけてまいります。
なお、スポンサー料等収入や入場料収入が計画どおりに積み上がらない緊急事態に備え、機動的な支出抑制をかけられるよう聖域なきコスト削減策(目標:対予算▲15百万円)について、今後足早に検討してまいります。
最後にカターレ富山をご支援いただいている皆様におかれましては、フロントや現場がその力を存分に発揮できるよう、引き続き力強いサポートを、どうかよろしくお願い申し上げます。