(株)カターレ富山 FY2024第1四半期 業績報告について

(株)カターレ富山 FY2024第1四半期 業績報告について

 日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績について、その要約をご報告させていただきます。
 今年度第1四半期の業績全体としては、昨年同期に対し増収(+28百万円)減益(▲1百万円)となりました。以下に昨年同期比による収益及び費用の内訳を記載致します。

 収益全体としては、昨年同期比+28百万円(伸長率107%)となる450百万円の増収となりました。主な増減項目は以下の通りです。
・減額(▲21百万円)・離脱(▲2百万円)を抑え込み、大幅な増額(+63百万円)を引き出したことによるスポンサー等収入増。(作対差+11百万円/同103%)
・シーズンパスおよびチケット単価値上げ、試合数増(+2)に伴う入場料収入増(同+11百万円/伸長率149%)
・主にユニフォーム販売好調(926枚→1,264枚)による物販収入増(同+12百万円/同169%)
・違約金収入減(▲1名)を主としたその他収入減(同▲4百万円/同74%)

 一方費用全体としては、昨年同期比+29百万円(伸長率114%)となる230百万円となりました。主な増減項目は以下の通りです。
・ルヴァンカップ開催に伴う運営・警備委託を主とした試合関連経費増(同+3百万円/同148%)
・キャンプ費用節減によるトップチーム運営経費減(同▲2百万円/同95%)
・能登半島地震に伴うスクール会場の一部中断を主としたアカデミー運営経費減(同▲1百万円/同109%)
・トップチームのトレーニングウェア更新を主とした販売費増(昨年同期比+12百万円/伸長率195%)
・ユニフォーム等売上増に伴うグッズ製作費増(同+11百万円/同+197%)
・業務効率化を目的としたPC等備品購入に伴う一般管理費増(同+6百万円/同116%)

 以上により今年度第1四半期の営業損益は、昨年同期比▲1百万円となる+220百万円となりました。昨年度末純資産が2百万円まで減少し、厳しい状況下で「J2復帰」を達成する極めて難易度の高い経営の舵取りが求められておりますが、収益については、スポンサー等収入、物販収入がクラブ最高記録を更新した昨年度を上回るピッチで進捗しており、入場料収入についても、降格以降クラブ最高記録を更新した昨年度を上回っております。さらに直近5月末までの入場料収入は、シーズンパスおよびチケット単価の値上げに加え、8,223名(クラブ歴代5位)が来場したルヴァンカップ神戸戦等により、昨年同時期比で、+28百万円となる見込みです。費用についても、最重要課題の「J2復帰」に必要な強化費(トップチーム人件費+運営費)を確保しつつ、業務効率化のための先行投資により、将来に向けた体制整備を行いました。加えて、キャッシュフローについても4月末残高は221百万円と十分な運転資金を確保しており、総じてここまでは極めて順調に推移しております。

 本要約を経営者としての視点で総括すると、2つの課題が見て取れます。1つは、昨年同期とほぼ変わらない損益値は同じ事業ピッチで進んだ場合、赤字決算(▲36百万円)となる危険性を内包しています。今後は昨年度実績をにらみながら慎重な事業運営を行ってまいります。もう1つはルヴァンカップ効果で大幅な増収となっているものの、リーグ戦入場者数の予算との乖離が極端に大きいことです。(予算3,600人/実績2,738名)チームは開幕以来ホーム10戦無敗(8勝2分け/クラブタイ記録)と十分な実績を残している中で、一人でも多くの来場を促す施策を施さねばと肝に銘じたオペレーションを実施していきます。

 今年度キーメッセージとした『覚悟』が言葉だけで終わらないよう、一段ギアを上げて経営に取り組んでいく所存です。

以 上

FY2024第1四半期決算報告書