代表取締役社長交代内定のお知らせ

このたび、カターレ富山は、代表取締役社長の山田彰弘が退任し、後任として左伴繁雄氏が就任することを内定しましたので、お知らせいたします。
なお、左伴氏は、2021年3月1日付で顧問に就任し、4月開催予定の当社定時株主総会および取締会を経て、正式に決定される予定です。

山田彰弘 ご挨拶

このたび、4月の株主総会をもって、カターレ富山の代表取締役社長を辞することとなりました。
この2年間、多くのサポーターやスポンサー、地域の皆さまから、温かいご声援と力強いご支援を賜りましたことに、心から厚く御礼申し上げます。

2年前、社長に就任した際は▲4000万円という大幅な赤字で引継ぎ危機感を抱きましたが、10年後のあるべき姿を見据えた中期経営計画を策定し、その具現化に向け、カターレ愛にあふれた若い元気なスタッフと力を合わせて、チームの強化やお客さま満足度の向上、地域と連携した社会貢献活動などに、全力で取組んでまいりました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、カターレ富山も、昨シーズンは、観客数やファンクラブ会員数が伸び悩み、チームも9位(J3残留)に終わりましたが、胸スポンサーの獲得などトップセールスによる積極的な営業活動の展開や、徹底した経営効率化による大幅なコストダウン、さらにはSNSを活用した情報発信によるお客さまサービスの充実などが奏功した結果、何とか一定の利益を確保し、V字回復への道筋をつけることができました。

一方、未曽有のコロナ禍で、私たちの日常生活や経済社会が一変し、Jリーグにおいても厳戒体制下での入場制限や、感染防止対策コストの増加などもあり、現在、多くのクラブが財政危機に瀕しております。

先行きが不透明な状況にありますが、私は、人類の可能性を具現化するスポーツこそ、コロナウイルスとの闘いを克服し、復興へのシンボルになり得ると信じており、今こそ、サッカーを通じて地域の皆さまに元気を与えることが、私たちに課せられた重要な使命であると認識しております。

このような想いから、設立14年目となるカターレ富山が、今後、真の県民サッカークラブとして発展し、地域の皆さまから必要不可欠な存在となるために、プロサッカークラブの経営に熟知し、経験豊富な方にバトンタッチすべき時は今であると考え、昨秋から候補者をリストアップして、水面下で接触してまいりました。

今回、次期社長をお願いした左伴繁雄氏は、横浜マリノス、湘南ベルマーレ、清水エスパルスで約20年間、社長や専務を歴任し 数々のJ1優勝、昇格実績を持っておられ、その緻密な経営管理指標の数値化・可視化手法や、業界内外との幅広い人脈を活かした営業・広報活動は、今後、クラブが富山から日本、そして世界に羽ばたく新たな挑戦においても、必ず大きな花を開かせてくれるものと確信しております。

現在チームは、遠藤強化部長、石﨑監督のもと、10名の新規加入選手も加わり、高知でのキャンプを始動。

攻守にアグレッシブで強度と質の高いサッカーを展開することでJ2に復帰すべく、日々頑張っております。

これまで皆さまから頂戴したご厚誼に改めて感謝申し上げるとともに、私自身は、再び一人のサポーターに戻り、スタジアムの観客席から、カターレ選手たちの「熱誠」プレーを見守り、皆さまと一緒に今シーズン「J2復帰」達成を喜ぶ日を楽しみにしております。本当にありがとうございました。

 

左伴繁雄氏 ご紹介

■プロフィール

氏 名

左伴 繁雄

生年月日(年齢)

1955年10月26日(65歳)

出身地

東京都

 出身校

神奈川県立希望が丘高校-慶應義塾大学法学部政治学科

経歴

1979年 4月 日産自動車株式会社 入社
1986年 2月 日産英国製造株式会社 出向
1989年 2月 日産自動車株式会社 復職
※生産管理・人事・研究開発部門の主管
2001年 6月 横浜マリノス株式会社(横浜F・マリノス)代表取締役社長 就任
※年間チャンピオン2回(ステージ優勝3回)、ヤマザキナビスコカップ優勝1回
2008年11月 株式会社湘南ベルマーレ常務取締役 就任
2012年 5月 同社専務取締役 就任
※J1昇格3回(優勝1回)
2015年 2月 株式会社清水エスパルス代表取締役社長 就任
※J1昇格1回
2020年 3月 株式会社VELTEXスポーツエンタープライズ Executive Supervisor就任

■左伴繁雄氏コメント

日頃よりカターレ富山をご支援いただき、厚く御礼申し上げます。
バスケットボールBリーグ所属、ベルテックス静岡に所属する左伴(ヒダリトモ)と申します。
本日は、私のカターレ富山への移籍について、慎んでご報告を申し上げます。

移籍内容は、2月末付けにて現在籍であるベルテックス静岡のエグゼクティブスーパーバイザー職を退任、並びに3月1日付けにてカターレ富山への移籍となります。ベルテックス静岡とは一年契約で、2月末期間満了での退任となります。

カターレ富山は、昨秋より熱心なお誘いを受けており、本年1月早々に正式オファーをいただきました。
当該クラブからは、内定レベルとは言え、代表取締役社長という十分な権限をいただいた上に、個人的にも、大きなクラブより、小規模でこれから上を目指すカテゴリーのクラブを、皆さまと共に強く大きく育てることで、喜怒哀楽を共にしていければという思いが強くなって来ておりましたので、私なりの大義も十分感じております。

今後は、スポーツビジネス分野でこれまで培ってきた知識経験ノウハウを総動員しながら、J2復帰を含め、地域の全ての皆さまが「ここに住んでいて良かった」としみじみ思えるようなクラブ運営に努めて参ります。

さて、皆さま、今季はご承知のように、J2からの降格クラブがありません。またコロナ禍の折、財務的な伸長は難しい年となります。これは、復帰に向けた千載一遇のチャンスです。就任後は何としてもこのチャンスをものに致したく、最低限、フロントもチームも「戦う集団」として、「財力・ファイティングスピリット・リバウンドメンタリティ」に徹底的にこだわって参ります。

もって、皆さまの誇りとなれるクラブ作りに「覚悟と責任」をもって邁進していく所存ですので、どうかお引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

末筆ながら、コロナ禍の折です。皆さまにおかれましては、くれぐれもご自愛ください。